三華堂はりきゅう整骨院/整体院のブログ

自律神経ケアから腰痛治療まで、三華堂鍼灸整骨院のブログです。

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鍼灸や柔整等手技療法とエビデンスとの付き合い方
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    JUGEMテーマ:健康

    先日テレビ朝日【関ジャム】で福山雅治さんが出演していました。

    福山雅治さんはデビュー当時、低い声があまり好きではなかったようであこがれていたのも氷室さん等ハイトンボイスだったようです。そしてポップ界の巨匠『槇原敬之』さんにとても勝てないと思っていたとか。

     

    だから、歌だけでは生き残ってはいけないから作詞、作曲を無理にでもやるようにしたそうです。それは低い声でも歌える、自分らしく歌える曲を作るためだったとも話していました。

     

    そして、現在の福山雅治さん、無理に高い声で歌を歌って戦うこともせず、自分の良さをしっかりと伸ばした結果、福山雅治さんにしか出せない世界を作り、大成功していますね。やっぱり、自分の土俵をしっかり作ってそこで戦う事ってとても大切だと思いました。

     

    さて、前置きが長くなりましたが、僕が言いたいのは、鍼灸やその他民間療法も自分の良さをしっかりと伸ばして戦う必要があるなと思うところがあります。

     

    近年、鍼灸も科学的な考察を多分に取り入れ、医療を意識した取り組みが行われています。その近代医療的な考え方の一つとして【EBM】 Evidence-Based Medicine  エビデンスという考え方がございます。 日本語に訳すと,”根拠に基づく医療”です 。

     

    これ、すごく大切。今まで鍼灸は難しい古典の用語を多用して何の根拠かわからない状況で施術をしていました。しかしそこに明確な根拠を持って施術しようという考え方は実際僕もそのやり方を取り入れています。

     

    さて、このエビデンス(EBM)とても大切なのですが、最近鍼灸や柔整業界そして施術を受ける患者側がこの用語に振り回されていないかと感じるところもあります。

     

    その治療のやり方はエビデンスがあるのか?

     

    おたくの技術エビデンスはあるの?

     

    的な。

     

    特に僕ら鍼灸師、そして柔整師はどうしても医者に対するコンプレックスがあります。そういうところからどうしても横文字を使いたくなるというある種医者に対するあこがれ的な部分があるとも思います。大切でもあるが、それがゆえに振り回されてないかと感じる【エビデンス(EBM)】と僕ら鍼灸や柔整師のかかわり方を考えたいなと感じます。

     

     

    そもそも、エビデンスがなぜ現代医療でとても重要視されるのか。

     

    それは、現在利用可能な最も信頼できる情報を踏まえて,目の前の患者さんにとっても最善の治療を行う,ということになります.
    つまり,EBMとは医療を円滑に行うための道具であり,行動指針であるわけです.

    そして副作用による『死亡事故』を防ぐためもあります。

     

    これらの事は僕らの使用している鍼灸や柔整においてもとても大切なことです。

     

    では、そのエビデンスの運用はどうなっているのか。

     

    現代医療において、エビデンスはすでに国策として向き合われています。それは医療費が増大しているために医療の質やコストの事を考えないといけないからですね。費用対効果を出すために医師会や厚生労働省などが中心にいる事でしょう。

     

    しかし、鍼灸や柔整はどうかというと、医師の方々と違いまとまりがある公的な超大きな集団が存在しません。

    よって、そのEBMを個人レベルもしくは小規模な集まりのレベルで積み重ねるしか方法が存在しないのが実情です。

    これは今も昔も恐らく変わらない状況だったと考えられます。なので経験則が優先されたのでしょう。

     

    つまり、僕たち鍼灸や柔整は今も昔も運用に至っては大きな組織化はされず変わらない状態なのです。そこに医師や薬剤師その他現代医療の方々が使うエビデンスなる言葉が出てきてそれを意識し始めたのです。

     

    現代医療のエビデンスは大きな組織が中心となり情報共有や組織化がされた中で生まれ、そして運用されています。しかし鍼灸や柔整はそれがない状況でエビデンス(EBM)を取り入れようとしている。

     

    その結果、使い慣れない道具に振り回される人たちが業界内や患者側にも出てきている、ということになっていると思われます。

     

    さて、運用面において考えてみましたが、技術帯で考えた場合、僕たちの手技療法ってそもそもエビデンスをとる事ってどこまでできるのか、という疑問があります。

     

    現代医療の場合、薬剤や手術方法等の技術を使いそれを比較運用するためにエビデンスを必要とします。これは、人体に対してとても強力に作用し、間違えればすぐに死んでしまうほどの刺激です。そして、強刺激がゆえに効果判定がしやすいと思います。

     

     

    しかし、鍼灸や柔整で使う手技に関して言えば、現代医学の薬剤やオペ、その他治療方法に比較してとても弱い刺激です。そしてそれがゆえに、例えば結果を腰痛改善としたとしても、それぞれの患者さんの状況や体に合わせて場所を変えないと結果が出ずらいです。つまり同じ結果を求めようとして同じ個所に同じ刺激をしても千差万別になりかねないというところがあります。これは刺激頻度も関係してきます。

     

    要は、技術的に考えて鍼灸や柔整はエビデンスをとってデータ化はできなくはないが、正直我々鍼灸や柔整の施術において、現代医学並みのエビデンスをそろえる事ってそもそも技術体系的に難しいんじゃないのか、と感じます。そしてやれなくはないが、そこには相当な資金力と組織力が必要になるということです。

     

    我々手技療法者がそれでもエビデンスに頼るということを目指すとなると、その労力を払うということをしないといけない。しかしそれは現状難しいでしょう。

     

    ということで運用面、技術面を考えても、手技療法がエビデンスと関わるにあたり、参考程度に考えあまり傾倒しすぎないほうが手技療法の良さを崩さないのではないか、という結論に僕はなります。
    今も昔同様ある程度その患者様と向き合って経験を積んで得られる経験則の部分が大きな判断材料となると思います。エビデンスはあくまで一つ参考材料程度に考える。やっぱりエビデンスのみでは語れないのが鍼灸や柔整含む手技療法であるのではと考えます。

     

    確かに、鍼灸や柔整、その他整体やカイロ、マッサージ等様々な手技療法がありますが、現代医療に比べて効果の出方がそれぞれで均一化はされていないのが現状で悪いところでもあると思います。しかしながらエビデンスをしっかりとってからでないと新薬の販売、施術や処方ができない現代医学と違い、副作用の少ない手技療法は患者様個々に合わせた施術をその場の判断で行うことができ、効果の均一化ははかれてないけどもコミニケーションや対話を重視し施術することで治療効果をより上げることができるのが鍼灸や柔整、その他手技療法のいいところであります。

     

    そこにミクロの視点のデータ収集で得た情報をその場に合わせ使う、そして参考にすることでさらに手技療法の良いところが引き出せるのではないかと思います。

     

    上記にも述べましたが、手技療法のいいところは副作用が少なくその為臨機応変に患者様に合わせた施術をその場の判断で行うことができる。そして効果の均一化は図れていないがコミニケーションで相手を観察し施術を行うことで治療効果をより高める事ができる事がよいところです。

     

    我々鍼灸や柔整その他手技療法者が効果の均一化をはかる為にエビデンスを重視しすぎると手技療法の本来の良さがなくなってしまう事につながる可能性もあるなと感じます。

     

    エビデンスという用語の振り回されず、エビデンスを取り込んで施術に利用する。

    現代医療へのあこがれはある事は認めつつ、そこに傾倒しすぎず手技療法の良さを使って症状と向き合う。そのための補間材料としてエビデンスを使う。

     

    我々はどう転んでも医師と同じ治療はできないわけで、なる事ができないあこがれを目指して変わっていこうとするのではなく、自分の良さを伸ばして戦う、それが我々が目指すべき場所だと思います。

     

    【調布で自律神経ケアから腰痛治療まで、三華堂はりきゅう整骨院】

    補完医療で出来ること | 19:39 | author チョッパー | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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