JUGEMテーマ:健康
こんにちわ、僕が学生の時、鍼灸とかマッサージって妊娠している時はいいのか?という質問を先生にしたことがありました。
その答えは、妊娠安定期に入ってからならいいのではないかと返答を頂きました。
うちの父やその他の先生に言わせれば、別に出産ぎりぎりまでやっていいよって返答でした。
聞く相手によって帰ってくる答えが違うことは、もう何度も経験済み。
だから、自分で資料を集めて、自分で判断するしかないのが開業した人間の使命という事でしょう。
さて、今現在、治療の実戦をしていて感じる事、それは、妊娠中の体の状態を知ることが、鍼灸をしていいかどうかの答えになるという事だと感じます。
では、妊婦さんの体は一体どうなっているのでしょうか。
妊娠には
『妊娠前期』1-15週
『妊娠中期』16-27週
『妊娠後期』27-40週
と別れています。今日は全部の時期に関して記してもきりがないので、妊娠前期の施術において気づいたことを記していきたいと思います。
上記妊娠時期の中でも妊娠前期、は胎児が子宮の中で形成される時期で、最も不安定な時。流産が起こりやすい時期です。
僕たち施術家が気を付けないといけない事そして、母親が最も心配なのは鍼灸を行うことでの胎児への影響だと感じます。
その中でも最初に頭に来るのは、施術をすることで流産のリスクはどうなるのか。という事でしょう。
さて、それでは鍼灸をすることで流産を起こさないためには流産を知る必要があります。
流産とは、どういうことなのか。
『流産』
受精卵の染色体異常です。染色体に異常があるために、十分に育つことができずに流産になってしまうのです。つまり、受精した段階で流産することが決まっているともいえます 。
流産の多くは原因が受精卵の染色体異常なので、予防することはできません。
参考:こそだてハック https://192abc.com/40671
流産は染色体異常がある場合に起こるという事ですね。これはさすがに管理ができませんし、むしろ流産してしまったほうがいいパターンでしょう。そして参考サイトによると流産の大半はこれが原因ということです。
では管理できる流産のパターンでいうと、なにか、それは、生理学的に考えると、【想定外の強い子宮の収縮から起こる流産】、ということになるかと思います。
子宮は自律神経により多くの機能を支配されていますから、心理的ストレスや体への強い刺激、外気の環境による自律神経に対するストレスを与えると、子宮の収縮が予期せず起こると考えられます。よって、不自然な流産を避けるためにはそのような収縮が起こるリスクを与えなければいいという話です。これは鍼灸とか考えず、妊婦の私生活においてもです。
さて、この理屈から考えた場合、鍼灸での刺激が子宮収縮のリスクになりえるのか、ということだと思います。
鍼灸施術はその点で患者様の信頼関係と刺激量の調節があれば体への強い刺激、大きなストレスを生むことは少ないと思いますから、基本的には流産の直接要因にはなりえないと考えらえれます。極太の針をしたり、大きな火傷ができるお灸など過度に強い刺激を入れた場合は別だと思いますが。
しかしながら、鍼灸をした後に流産をすることもないとは言えません。というのも、受精卵の状態が仮に悪かったとしても子宮の状態が不健康(装置などに検出されないレベルで)な場合は、状態の悪い受精卵を排卵する力がなくなっていると考えられます。
そこに鍼灸や手技療法で血流改善がみられて子宮の状態が向上した場合、状態の悪い受精卵を排除しようという働きが出てきます。これは上記で記した自然流産の原因にあたり、生体の機能において健康な働きなので喜ぶべき事なのですが、ここの理解がないと、鍼灸によって流産が起きてしまった、という事になるでしょう。
いかがだったでしょうか。
妊娠前期の妊娠状態が不安定な時、鍼灸をすることで母体と胎児に与える影響は悪いものではないと思われます。
しかし、この時期に施術を行う場合は、患者様とご家族に対して、妊婦さんの体の状態と流産の仕組み、及び鍼灸の与える影響を伝えたうえで、将来起こる可能性も見越して施術を行う必要があるという事ですね。
鍼灸院や整骨院によってはリスクを回避するために、この妊娠前期の時期、施術を行わないという選択支があるのもなんとなくうなずけます。
もし妊婦さんが妊娠前期、鍼灸を医療の選択肢としてお考えの場合は上記事をご理解の上で、どうするのかを検討するといいでしょう。
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